引用元:https://the-lead-biz.com/nlp-coaching2/
誰しもトラウマや嫌な思い出があると思います。ちょっと思い出すだけで当時の感情が鮮明に蘇って、今起こった事のように嫌な気分になってしまう方もいるんじゃないでしょうか?
正直、思い出す度に嫌な気分になるのは嫌ですよね。
実はトラウマ・嫌な思い出を和らげるのに最適な方法(考え方)があります。
それが『分離体験』です。
分離体験≒幽体離脱
分離体験とは簡単に言うと、自分の過去の体験を主観ではなく他のところから観察すること(客観的に見る)です。例えば公園でアイスクリームを食べたことを思い出すときに、自分視点でアイスを見るのではなく、アイスを持っている(食べている)自分を見るのが分離体験です。
だから分離体験を一言で表すなら『幽体離脱型の記憶の振り返り』ですね。
あ、ちなみに、逆に自分視点で記憶を主観的に思い出すことを『実体験』と言ったりもします。最後に少し書きますが、今回は分離体験に焦点を当てて書きますね。
分離体験は記憶から情緒的印象を薄くする
「分離体験してどんな意味があるの?」
って思いますよね。
簡単に言えば、分離体験をすると記憶から情緒的印象が薄くなります。つまり、楽しい思い出からは喜びが、不愉快な記憶からは苦しみが失われるのです。分離体験をすると無味乾燥な事実だけが残るということです。思い出の""おから""みたいなものです。
まとめると、分離体験をすると記憶から情緒的な部分が取り除かれ、事実だけが残るということです。
辛い記憶は分離体験に置き換える
この分離体験の性質を利用して辛い記憶・思い出・トラウマを軽くすることができます。
ふとしたときに辛い記憶やトラウマを思い出したときは、それを全て分離体験に置き換えてください。犬に追いかけられた記憶は、犬に追いかけられている自分を客観的に見たものに、フラれた記憶はフラれたシーンをドラマのワンシーンのように置き換えてください。そうすると、その時感じた嫌な気持ちが少し薄れていくのを感じることができると思います。
これが分離体験の効能です。
実体験の記憶は近くにあり、印象深く、強く、鮮明に残る。それが楽しい記憶ならそのまま残しておく方が良いです。それに反して不愉快な記憶は、小さく、暗く、曖昧で、遠くの、分離体験にしてしまいましょう。記憶の内容は変えられないので、覚える仕方を変化させたのです。
楽しい思い出は実体験に、辛い思い出は分離体験に置き換えましょう。
まとめ:楽しい記憶は実体験、辛い記憶は分離体験
先程も書きましたがもう一度書きます。
楽しい思い出は実体験に、辛い思い出は分離体験に置き換えましょう。
実体験=自分の目から見る景色(主観的目線)
分離体験=自分を外から見た景色(客観的目線)
です。
なお、今回ご紹介した考え方は、嫌な思い出、辛い思い出、トラウマを持っている人に有効な方法ですが、日常の小さな変化や機微を敏感に感じ取ってしまうHSP(Highly Sensitive Person)の方には特におすすめです。
HSPの方は是非是非活用してみてください。
おわりっ!