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HSP(繊細さん)にとっての天職とは?向いてる仕事とは?

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HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、アメリカの心理学者「エレイン・N・アーロン」氏が提唱した概念です。日本語で「とても敏感(繊細)な人」とも訳します。

この記事では、HSPの天職と向いてる仕事、適職について解説します。

どうも、すみとおる あお(@sumitoru_ao)です

 

突然ですが、僕はHSPです。

HSPというのは病気でもなんでもなく性格の一種です。

  

簡単に言うと、HSP = Highly Sensitive Person(高度に感受性の強い人・敏感な人・繊細な人)という意味で

  • 深く情報を処理する
  • 深く考察する

ことが出来る人の事です。

 

HSPについてはこちらのブログに詳しく書いてあるので、「HSPってなんだ?」という方はこちらをご覧ください。

www.pojihiguma.com

HSPと天職・向いてる仕事

今回のテーマは『HSPと天職』 です。

人が好きな人には人と関わる仕事、物が好きな人にはものと関わる仕事が合うように、HSPにもHSPに合った仕事というものがあります。

  

じゃあHSPにとっての天職、向いてる仕事とはなんなのか『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』という本(以下同書・本書)を参考にしながら書いていきます。

天職とは?

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天職という言葉は英語で「vocation」と表され、もともと「宗教的生活に入るように天から召される(called)」ということを意味していました。西洋社会ではそれ以外の職業は、他の社会と同様に世襲制度を取り、親の職業をそのまま子が受け継いでいました。

 

そんな中唯一、神父のような『聖職』だけが、親から受け継がれるものではなく「召される」ものであったことから『天職』と名付けられたのではと言われているのが天職の語源です。

 

このような歴史的背景があるため「ひとりにひとつの適職がある」という考え方は、実はごく最近に生まれたものだったのです。

 

天職を、より一般的な意味合いで表すのであれば

他人に止められたり批判されたりしても、やりたいと感じる仕事のこと

といった方がわかりやすいかもしれませんね。

天職と適職の違い

天職と適職は似ていますが、正確には違います。

天職は「他人に止められたり批判されたりしても、やりたいと感じる仕事のこと」という意味で使われます。そのほかの言い方としては、「自分が好きで仕方がないことで、利益なんかなくても続けていきたいこと」という表わし方もあります。

 

一方適職は、自分が好きか嫌いかにかかわらず、自分の得意なことや能力などを活用してできる仕事のことを指します。つまり、向いている仕事ということです。そこまでつらい努力をしなくてもできてしまう仕事は、その人にとっては適職といえるでしょう。

 

この記事では適職ではなく、天職についてをメインで書いていきます。

HSPにとっての天職探しとは?

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引用元:http://www.jajp-jung.info/

人生とは個性化のプロセスだ

これはスイスの精神科医・心理学者ユングの言葉です

  

「個性化」とは『まわりの騒音から「内なる声」を聞き分けること』とも言い換えることができます。

 

「個性化のプロセス」について『ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ』ではこう表されています。 

「個性化のプロセス」とは、私たちが地上に産みおとされた時ひとりひとりに「問い」が与えられ、それに対する「答え」を見つけていくということだ。

――(中略)――

神話学者のジョセフ・キャンベルは、自分に合った仕事は何かと悩んでいる学生に「喜びに従いなさい」と言ったが、それこそがこの「個性化のプロセス」である。

同書p.189-190

ここでいう「喜びに従う」とは、単に楽しいことをしなさいという意味ではなく『これが自分の仕事だ』と感じることをするということです。

 

つまり、HSPにとっての「天職探し」とは「これが自分の仕事だ!と思える仕事を見つけること」と言い換えることができます。

HSPの天職の見つけ方のコツ

具体的な天職の見つけ方のコツが1つあります。

それは「自分の喜び」と「世の中のニーズ」との接点を探すことです。

 

HSPは周りの人のニーズに敏感で、周りの人を喜ばせることに熱心な人が多い傾向があります。そのため、HSPは「世の中のニーズ」を見つけることに長けています。

 

そのため、あとは「自分の喜び」との接点を「内なる声」を聴いて探し出せば、比較的容易にお金が稼げて、かつ、やりがいのある仕事を見つけることが出来るのです。 

 

もし「内なる声」が多すぎて困っている人は、本書のこの一文を参考にしてみてください。

どんな仕事をするにしろ、自分なりの決断をする術を身に付けることは必要である。まず手始めに選択肢を二つか三つに絞ってみよう。その選択肢の長所と短所について理性的に考え、リストを作ってみる。あるいは、とりあえずひとつ選び、数日その選択を変えないで、どんな気持ちになるかをみてみるのもいい。

同書p.194

他のHSPはどんな仕事に就いているの?

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他のHSPがどんな仕事に就いているのかは結構気になるところなんじゃないでしょうか。僕はとても気になりました。きっとこれを知ることは、HSPが天職を見つける上での良い参考になるはずです。

 

HSPが選ぶ仕事は様々です。『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』では、HSPが選んだ仕事として、教師、医者、俳優、不動産屋、パイロット、秘書、医者、看護婦、コンサルタント、幼児教育者、調理師などがあげられています。これらの仕事をHSPはHSPらしく静かに、思慮深くこなします。

 

僕のHSPの友人は工場のラインに勤務していました。営業のように不特定多数の誰かとかかわる必要もなく、目の前のモノとひたすら向き合って、ノイズを気にすることなく作業に没頭できるからこの仕事を選んだとのことです。

 

そのほかにも、物書きであるライターとして働いている人もいます。ライターも工場のラインと同様に、文章を書くことだけに集中でき、周りの雑音を気にする必要がないから仕事がしやすいためです。

 

やはりHSPにとって、一人で集中できる時間が取れることが仕事を選ぶ上では大切です。

 

ちなみに僕は不動産の仕事をしています。

HSPですがバリバリの営業マンです。

「平気なんですか?」と聞かれると、正直言うと、たくさんの知らない人に営業をするのはとても刺激的で辛いです。

 

だけど僕は僕なりの方法で刺激をうまく避けつつ成果を出しています。

電話だと刺激が強いのでファーストアプローチはメールにしたり

持ち前の細かさで顧客プロフィールリストを作って緻密な営業攻勢をしたり

直感力でお客さんの欲している物件をすぐ見抜いて紹介したり

 

僕は僕なりに不動産と言う仕事をうまくこなしているつもりです。きっと他のHSP、他の職業にも同じことが言えると思います。例え僕が保険の営業マンになったとしても同様に別角度からの工夫をして、できるだけ負担を少なくしつつ、最大限楽しめるようなアプローチをしていくと思います。

 

でも感じるのは、不動産の営業は天職ではなく適職であるということです。向いてる仕事ではあるけども好きではないからです。

HSPに向いてる仕事とは?

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その上で『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』では『明らかにHSPに向いてる仕事』についてこう書かれています。 

他にも明らかにHSP向きの仕事がある。家具職人、ペット美容師、心理療法士、牧師、什器オペレーター(音はうるさいが、人と関わらなくていい)、農業、ライター、編集者、アーチスト(たくさんいる)、レントゲン技師、気象学者、植木職人、文系の学者、会計士、電気技師など。

同書p.196

いずれも物や動物と向き合う仕事だったり、1人の時間を多く取れる=自分と向き合う仕事が多いです。

 

他にも『自営業(あるいは、大きな組織の中で、完全に自主性を持つこと)』という形態もHSPに向いてる仕事のスタイルの1つだと思います。自分で時間や刺激、付き合う人をコントロールしやすいからですね。

 

もちろん上記の仕事だけが向いてるわけではないです。HSPはタフさや競争力、鈍感さ以外の全ての分野において高い能力を持ち合わせているので、基本的にはどんな職場であってもその実力を発揮できるはずです。

 

なので紹介した仕事はあくまで一つの参考程度にとどめておいてくださいね。どうか自分を責めたり絶望したりしないように。

HSPの天職と向いてる仕事|まとめ

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今は刺激の多い時代です。ブラック企業が名を馳せる日本で、多くのHSPが苦しんでいるのを考えるととても胸が痛みます。僕も月残業140時間の経験があるのでとても気持ちが分かります。

 

そんなHSP仲間の皆さんが天職を見つける・探す一つのきっかけになれたらなと思って、今回この記事を書きました。

 

人生の3分の1は仕事に費やされるといっても過言ではないので、その仕事の時間を少しでも楽しく、少しでも価値的に過ごせる人が増えたらいいなって思ってます。

 

だって世の中が好きなことを仕事にする人でいっぱいになったら、なんだか幸せな世界になりそうなイメージしませんか?

僕はそう感じます。

 

一人でも多くのHSPの方が天職と出会えることを願っています。  

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