どうも、うつ病治療中のすみとおるあお(@sumitoru_ao)です。
僕は2017年8月にうつ病の診断を受けました。でも実際にうつ病の症状で悩み始めたのは2016年はじめ頃からです。 診断を受けるまでは、自分の今の症状はずっとただの甘えかと勘違いをしていました。
うつ病の診断を受け、治すことと向き合うようになってからの半年間で、僕は20冊以上もうつに関する本を読みました。その中でも特に同じうつ病を抱える人に読んでほしい・おすすめしたい本を5冊選び、ランキング形式でまとめましたので紹介します。
比較的本が苦手な方でも読みやすい本をチョイスしましたので、読むのが億劫だなという方も安心してくださいね。
うつ病の人におすすめしたい本ベスト5
うつ病の人におすすめしたい本【第5位】
『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』大嶋信頼(のぶより)
この本はうつ病の人以外で不安を抱えやすい人にもおすすめです。
「メールが返ってこないけど気分害しちゃったのかな...」
「明日の会議が気になって眠れない...」
みたいな考えをしてしまう人にも読んでもらいたいですね。
本の内容を簡単にまとめると、不安を感じたときにどう対処すればリラックスができるのか、不安を無視できるのかが書いてあります。不安を感じた時に決まった言葉をつぶやき自己暗示をかける等といった対処法が勧められています。自己暗示系は人を選びますが、読んでおいて損はないでしょう。
すぐ不安になる人に共通する行動は、不安になるたびに「自分にダメ出し」をすることです。――本文p.56より引用――
うつ病の人におすすめしたい本【第4位】
『いいかげんに、生きる』心屋仁之助(こころや じんのすけ)
この本は文字数が少なくとても読みやすくておすすめです。多くのページに挿絵のように綺麗な写真が載っており、本というよりはエッセイ集に近いかもしれません。本当に綺麗な写真がたくさんあるので、それを見るためだけに買っても良いかもしれません。
著者が心理カウンセラーの方で、うつ病の方や頑張りすぎてしまう方をターゲットにした本なので、当てはまる方は心にスッと入ってくる本だと思います。
うつ病を治すために読むというよりは、気分が落ちてしまったときや心が疲れてしまった時の対処療法的役割として持っておくって感じですね。こちらもうつ病の方以外でも、頑張りすぎてしまう人にはおすすめです。
「いいかげんに、生きる」とはたとえ失敗しても、
たとえ嫌われても、自分のやりたいようにやること。
「いいかげんに、生きる」とは、
そこから自分の心地いい場所を探していくこと。
「いいかげんに、生きる」とは、
自分を取り戻すこと。
でね、「いいかげんに、生きる」、そうしてみて初めて、
世間の人のやさしさに気づけたりもするんです。
それが「いいかげんに、生きる」ということ。
――本文より引用――
うつ病の人におすすめしたい本【第3位】
『「うつ」とよりそう仕事術』酒井一太(かずもと)
この本は
「うつ病まっただなか!」
という人よりは
「ちょっと回復してきたし、そろそろ仕事に復帰しようかな」
「うつ病治りかけだけど、少しずつでも仕事やってみるか」
という人におすすめです。
内容は【うつ病と付き合いながら仕事をする】ことについて、至極具体的かつ実践的なことが書いてあります。心が弱っている人を励ます、というよりは現場でどのようにうつ病と付き合いながら仕事をするかに悩んでいる人のために最適な本です。
うつ病を患っている人は、たとえ今日調子が良かったとしても明日も同じように調子が良いとは限りません。そのため、自分の調子が良いときにできるだけ一気に、一歩でもゴールに近づいてしまう方法が、気分の波を最小限に抑え、見通しが立てづらいながらも、成果を出すコツになると私は考えています。――本文p.114より引用――
うつ病の人におすすめしたい本【第2位】
『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』田中圭一
これは本ではなくマンガです。手塚治虫のような画風が目印です。マンガなのでかなり読みやすいです。うつ病で治療している人もそうですが、周りにうつ病の人がいて悩んでいる人にもおすすめの一冊です。うつ病の人の気持ちがわかります。
ロックミュージシャンの大槻ケンヂさんを始め、8名の方のうつ病の闘病の様子と、どうやってうつ病を克服したかの体験談がまとめてあります。様々な体験談があるので、自分に合った治し方や向き合い方を見つけるヒントになりやすいと思います。漫画形式で読みやすいので一度書店で手にとって見ることをおすすめします。
ここに作者の取材記事がありますので、マンガの執筆背景などを知りたい方はこちらを見てみてください。
うつ病の人におすすめしたい本【第1位】
『うつからの脱出』下園壮太
この本は間違いなくうつ病の人におすすめしたいです。
著者の下園壮太さんは元自衛隊のメンタル教官を務め、現在は心理カウンセラーとして活動をしております。メンタル教官を務めていたこともあり、うつ病やメンタルサポートの分野ではプロフェッショナルといっても過言ではない方なので、一言一言に説得力があります。
本書ではうつ病は「落ち込み期」「底期」「回復期」「リハビリ期」に分かれていると解説されていて、それぞれの時期に合った向き合い方や対処法が書いてあるので、より具体的により正確に自分のうつ病の治療をすることができます。
また、概念的な話だけではなく具体的にどのように行動すれば治療に近づくかといった実践的な内容も記載されているので、現在進行形でうつ病闘病中の方にとってはまさに必読書です。
うつは、疲労しきったからだがこれ以上活動しないように電源を切った状態である。つまりブレーカーが落ちているのである。復旧は徐々に始まる。しかし、悲しみのプログラムが最後まで、行動するのを抑えてくれるのである。回復の焦りを抑え、しっかり休養するのを確保するためだ。――本文p.29より引用――
うつ病の人におすすめしたい本:まとめ
このほかにもうつ病の人におすすめしたい本はありますが、個人的にはこの5冊がトップですね。読みやすさと内容の良さを両立させている数少ない本だと思います。その中でも第1位の『うつからの脱出』は本当に間違いなくおすすめです。ここに書ききれない大切なことが山ほど載っているので、うつ病で悩んでいる方は1冊持っておきましょう。
僕はこれらの本によって助けられたといってもいいくらい、本が治療の良きパートナーでしたので、これらの本が同じようにうつ病で悩んでいる人の一助となれたら嬉しいです。
もし他にもおすすめの本があったら教えてください!
あらためてこの記事に追記していきたいと思います。
僕も絶賛治療中の身ではありますが、すべてのうつ病の人の心が楽になり、寛解((かんかい)=治ること)することを祈ります。