2017年8月に心療内科を受診し、「うつ病」の診断を受けてから約1年
体調は徐々に回復し、2018年7月に通院生活をひとまず終了しました
完治したわけではないですが、どうにか朝起きて日中仕事をして、夜に帰るような社会生活を送れるようにはなりました
いわゆる寛解(かんかい:全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること)という状態です
元々は朝起きることすらままならず、昼に起きて少し仕事をして罪悪感を抱きながら夜を迎え、深夜になっても眠れず明け方にようやく眠ることができるといった状態から、よくここまで復帰できたなと思います
僕の経験談が必ずしもすべての人に役立つわけではないですが、同じうつ病で苦しむ人が何かしらのヒントを得られたらと思い、僕がうつ病になってから回復するまでに試してきたことや環境の変化を書き連ねます
うつ病に限らず、双極性障害などの他の精神疾患を抱えている方の力にもなれたら嬉しいです
試したことについては、僕が実行したことのほぼすべてを書くため、内容が膨大です。なので、目次から気になるところだけを選んで読むことをおすすめします
気持ちと時間に余裕があるのであれば、全部読んでもらえたら嬉しいです
僕がうつ病になった原因|仕事のストレス
僕がうつ病になった原因は大きく分けて2つあります。
1つは仕事によるストレス、もう1つは同居していた祖父母との関わりによるストレスです。
給与0!月300時間労働の激務!
実家の会社の経営状況は、僕が入社する前から火の車状態でした。
僕が入社することで改善するというのが目的でしたが、ことはそう甘くなかった。
最初は残業もなく給与もあったのですが、ある時から急変。
会社には僕以外の営業マンがいないため、僕が取ってくる仕事以外の収益が0の状態が数ヶ月も!
その間、僕は社長と社員の分まで売上を上げなければならず、毎日夜遅くまで残業、休日返上で26連勤した時もありました。
結果、10ヶ月間給与未払いという状態で僕は日々を過ごすことになり、年金・奨学金・その他諸々の支払いにより、毎日追い詰められながら生き続けました。
それが間違いなく、僕の精神を蝕み、うつ病の原因になりました。
僕の実家での働き方について詳しくはこちらの記事に書きましたので、お時間のあるときにでもお読みいただければと思います。
同居していた祖父母による罵詈雑言の日々
実家は事情があり、父方の祖父母と二世帯住宅という形で同居していました。
祖父母は認知症を患っている(本人達は認めない)ので、生活の不自由な面をサポートするために、僕たち家族、特に母親がメインで祖父母のお世話をしていました。
しかし、祖父母はそんな僕ら家族のことをよく思っていなく、毎日飽きずに悪口や根拠のない批判をしてきます。
それだけならいいのですが、僕ら家族の下駄箱を外に捨てる・ものが壊れたら人のせいにする・人の部屋に勝手に入ってものを捨てるなど、いろんな物理的な嫌がらせも頻繁にしてきます。
そんな日々を約10年過ごしてきた僕の心はだいぶダメージを受けていました。
母親の心のケアのために、愚痴を聞いたり矢面に立って争いをおさめたりといったことも何度もあったので、それも意外と効いてました。
うつ病を克服するために僕が試してきたこと
様々な心のダメージを負い、僕は2017年8月から心療内科に通院することにしました。
初めて心療内科に行った時のことについてはこちらに詳しく書きましたのでご覧ください。
《書いてある内容ざっくりまとめ》
・心療内科に行ってよかったこと
・先生が合わなければ変えられるということ
・診断書も意外と簡単に出してもらえること
心療内科にただ通うだけじゃ治せないなと感じていた僕は、うつ病を克服するためにできる限りのことを試しました。
ここでは僕がうつ病を克服するために試してきたことを書ける限り書いていきます。
あ、でも先に言っておくと、体調が本当に悪い時はそんな何かを試すなんてことはできず、ただただ寝ることしかできませんでした。
うつ病は、思っている以上に心の体力を消耗しているので、ちょっとしたことで体力が尽きてしまいます。
寝ることすらできなかったこともあります。涙すらも出ない。絶望という言葉でも表しきれない辛さを経験しました。
なので、何か新しいことを試す時は、無理せず自分ができると思えるものから少しずつやっていくことをおすすめします。
試したこと1|友達の家に1か月居候させてもらった
実家にいること自体がストレスだったので、一秒でも長く実家から離れようと思い、友達を頼ることにしました。
幸いにも、友達は色々な事情があって3LDKのマンションに一人で住んでいて、部屋が空いているとのことで快く居候を許可してくれました。
かなりグレードの高い分譲マンションだったので、お風呂もキッチンも部屋も何もかもが綺麗で便利で住みやすくて、本当に最高でした。
毎日僕の相談に乗ってくれて、心の面までサポートしてもらいました。
本当に感謝です。友達にはいつか必ずお返しをします。
試したこと2|実家の会社を辞めて転職した
実家の会社は、この先ずっと火の車であることが目に見えていたので、このまま働いていてもお金が稼げないと確信し、転職をしました。
僕がめちゃくちゃできる営業マンで、毎月1000万円くらい利益をあげれる人材だったら残ってもよかったのですが、あいにく僕にその力はなかったので実家の会社をやめました。
最初は別の不動産会社に行きましたがそこも合わず1ヶ月で辞め、少し休養期間を設けたのちに今の会社に転職しました。
今考えてみても、やっぱり転職して環境をチェンジしておいてよかったなと思います。
試したこと3|実家を出て一人暮らしを始めた
転職をしたおかげでお金の問題はやや解決の兆しが見えてきました。
しかし、なかなか体調が回復しないため、もう一つの大きなストレス要因である実家を離れることを決意。
親がなかなか僕が家を出ることに納得しなかったので、数年間の話し合いの末ようやく一人暮らしができるようになりました。
一人暮らしをすると、環境もガラッと変わるし、家事とか全部自分でやるから時間的制約とか色々出てきて逆に負荷がかかるかなと思っていたのですが、実際始めてみたらなんてことなかったです。
やはり実家にいることによるストレスはかなり大きかったんだと改めて実感しました。
試したこと4|無理に人と会わないようにした
人と会う約束はしない。しても徹底的に断る。という一見するとクズみたいなことをやり続けました。
心が疲れることは絶対にやらない。
人と会うと必ず気をつかうのでめっちゃ疲れます。なので人とは会わないようにしてました。
おかげで友達の数は少し減ったような気がしますが、別に問題ないです。命と健康のが大切です。
体調が良いときは積極的に人と会ってました。人は好きなので。
でも、無理に会うこと、会った方がいいかなと打算的な気持ちで会うこと、は避けるようにしました。
試したこと5|ひたすら寝た
体調が悪い時はとにかく寝る。1日18時間くらい寝てた時もありました。
ずーっと寝ていると寝ることにも疲れますが、それでも何も気力が湧かないので寝てました。
1週間くらいその生活を続けていたら不思議と少し元気が湧いてきました。
でもここで頑張っちゃうとまた逆戻り、ということを本で読んだことがあったので、それでもさらに寝まくる生活を送っていました。
逆に体力落ちるんじゃないの?という疑問がわく人もいるかもしれませんが、実際寝ると体力は回復します。
うつはエネルギーが常に枯渇した状態なので、寝て補うことが最優先だなと肌で実感しました。
試したこと6|ハイキングに行った
友達からハイキングに誘われてハイキングにも行きました。
最初、人と会うのは避けてたので断ろうかと思いましたが、ハイキングはうつ病に良いという噂をネットで見つけたので、試しにと思い出かけることにしました。
結果は、当日は確かに元気になる!
体調もいい感じ!
だけど、その日以後は逆戻りって感じなので、根本的な改善には繋がらないかなと感じました。
ハイキングめっちゃ好きな人はいいと思います。
また、定期的にハイキングするとまた違うかもしれません。
うつ病でハイキングに行った時のことについてはこちらをご覧ください。
試したこと7|銭湯・温泉に行った
体調が少し上向いた時は、銭湯・温泉に行きました。
体内の血流を良くすると脳の血流も良くなって気分も回復するのでは?という気持ちの発露から実行。
結果は効果あり!
銭湯に行って数日は体調が良さげでした!
(また戻るけど。。。)
銭湯にただ行くだけではなく、遠赤外線サウナも利用して徹底的に自律神経を整える作戦を実行したおかげもあり、体調には好影響でした。
試しに銭湯、特に遠赤外線サウナに行くのはおすすめです。
試したこと8|サプリメントを飲んでみた
うつ病に効果があると言われているセントジョーンズワートというサプリ。
藁にもすがる思いで試してみたところ、僕にはぴったりマッチしました。
毎日飲んでいて、特に体調が悪い時は飲む量を増やしてました(ほんとはだめ)
抗うつ剤との飲み合わせなど気をつけた方がいいサプリなので、全員におすすめはできませんが、医師や薬剤師と相談してオッケーもらえたら試してみる価値は十分あります。
試したこと9|うつ病に関する本を読んだ
僕は本を読むのが好きなので、暇と体力がある時は本を読んでいました。
うつ病はどういうメカニズムでなるのか、どのようにすれば改善することができるのかなど、うつ病に関するさまざまな本を読みました。
うつ病克服までの日々を描いた漫画や、ネットにある体験談なども何百と読み漁りました。
なんというか、うつ病と向き合っている時間がすごく価値的に感じて、その時は生産性がないことへの罪悪感も忘れることができるんですよね。
一言にうつ病と言っても、症状や治し方は千差万別なので確実なことは言えないですが、少なくとも本や漫画、記事を読み漁っていれば、自分のうつ病の克服のヒントは見つかると思います。
どの本を読めばいいのかわからないなどありましたら、僕が読んで良かったと感じた本を紹介していますので、こちらの記事をご覧ください。
僕がうつ病を克服するために試したこと|まとめ
僕がうつ病を克服するために、ほかにもたくさんのことを試してきましたが、ここでは代表的なものを書きました。
僕がうつ病を克服する上でもっとも大切だと感じたことは、原因となる環境・要因から離れることが大事ということです。
何度薬草(対処療法)で回復し続けても、同じ毒沼の上を歩き続けていたらいつまでたっても回復しません。
薬を使ったりサプリを使ったりして回復することも大事ですが、毒沼からまずは這い出ることが何よりも大切なことです。
HPを減らす元凶から距離を取りましょう。
それがたとえ家族であっても。
あとは僕は、パートナーとの出会いが大きかったです。
僕が実家の仕事で忙殺されているときに、「それは異常だよ」と非常ブレーキをかけて くれたのが今のパートナーです。
そばで支えてくれる人、真の理解者が一人でもいるとうつ病を克服しやすくなると、僕は実感しました。
真面目な性格上、いつまた再発するかわかりませんが、できうる限り再発しないように、無理をしないように生きていこうと思います。
僕の体験談がお役に立てれば光栄です。