冒頭のイラストみたいに家族・親戚みんな仲良く集まってご飯!なんてことって、都会に住んでるとあまり見なくないですか?
僕もそれなりの都会に住んでいますが、家族で集まることはあっても親戚で集まることはそうそうないです。
生活スタイルがみんな違うので、ご飯の時間が合わないんですよね。
二世帯住宅における関わり方 |僕の場合
僕は二世帯住宅に住んでいて、ただいまやいってきますの挨拶はしますが、それ以外の関わりはほんとに必要最低限です。
でも、同居している福井県出身のおばあちゃんは
「もっと関わりたい。毎日一緒にご飯食べたい」
とこぼしています。
そうは言われても、僕が帰って来る頃には既に21時をまわり、おばあちゃんたちは3時間前に食事を終えてゆっくりしている時間なんですよね。
とても残念ではありますが、合わせるのは不可能に近いです。
僕は特に干渉し合わなくても全然なんともないのですが、福井出身のおばあちゃんからすると
「家族というのは一緒にご飯を食べるなど、生活を共にするもの」
という認識が根強いようです
だからあまり関われないと違和感を覚えるみたいです
今回は、なんで田舎と都会でこのようなコミュニティの違いが生まれるのかを、ゲーム理論の観点から考えてみました
ゲーム理論って何?
ゲーム理論とは経済学の考え方で
「利害関係のある相手がいる中で、お互いの利益を考えて、お互いに最適な行動を決める」
という思考方法です。
これだけだとわかりにくいと思うので簡潔にまとめると
「人間は原則として、お互いが自分にとって利益の大きくなるような選択をする」
という理論です。
ゲーム理論のイメージ
例えばこんな状況だとイメージしやすいと思います。
あるとき強盗犯が2人(A・Bとする)掴まり、それぞれ別の部屋で取り調べを受けています。
取り調べに対して2人の強盗犯ができる行動はそれぞれ「自白する」「黙秘」の2つです。
その上で尋問官からはこんな提案がありました
・一人が自白してもう一方が黙秘した場合は、自白した方を無罪、黙秘した方を懲役10年とする
・両方が自白した場合は懲役3年とする
・両方が黙秘の場合は懲役5年とする
表で表すとこうなります
Bが自白 | Bが黙秘 | |
Aが自白 | 懲役3年 | Bだけ懲役10年 |
Aが黙秘 | Aだけ懲役10年 | 懲役5年 |
この表を見る限り、お互いにとってベストな選択は「自白をすること」になります。
なぜなら、黙秘すると懲役10年または5年、自白すると無罪または懲役3年なので、明らかに自白する方が得だからです。
これがゲーム理論の考え方です。
ゲーム理論に見る田舎と都会の家族様式
田舎は助け合いの精神が根付いています。
人口が少なく、必要なものも簡単に手に入る場所ではないため、困ったときや不便なときは近所の人や親戚と助け合いながらでないと生きていけません。
一方、都会は人口が多く、必要なものはすぐに手に入ります。
何かあったらすぐ病院に行けるし、大抵のことは一人で解決できるので、気を遣いながら近所づきあいや親戚回りをする必要性がありません。
むしろ、近所付き合い・親戚回りをすることで時間も心も浪費します。
ゲーム理論で表してみる
田舎では近所・親戚付き合いが大切なので1~10のうち10の利益があるとする。
また、田舎における近所・親戚付き合いのわずらわしさは-5とし、近所・親戚付き合いをしないことによる不利益を-5とする。
一方、都会では近所・親戚付き合いは特に大事ではないので利益は2くらいとする。
また、都会における近所・親戚付き合いのわずらわしさは少し大きい-7とし、近所・親戚付き合いをしないことによる不利益を-1とする。
すると以下のような表になる
近所・親戚付き合いをする | 近所・親戚付き合いをしない | |
田舎 | 10-5=5 | -7 |
都会 | 2-5=-3 | -1 |
結果として
田舎の人にとっては近所・親戚付き合いをすることの方が利益が大きくて
都会の人にとっては近所・親戚付き合いをしないことの方が利益が大きい
だから都会の人は、近所・親戚と関わらない人が多いということになる。
あ!
あくまで目安だから、これがすべてじゃないよ!
参考までにとどめておいてね。
おわりに
親戚付き合いって大変ですよね。
楽しいこともあれば面倒くさいこともある。まあこれは家庭によりけりってかんじですかね。
個人的には好きなんですが!
ま、親戚付き合いすることもしないことも悪いことじゃないので、自分の好きなように生きたらいい思います(バンッ!!!)
では!!!!