世界の肺気胸フレンズ、こんにちは!
肺気胸歴5年のすみとおる あおです。
2014年2月に肺気胸を発症してから5年間何事もなかったから
「やった!!再発率60%の壁を超えた!!!」
と喜んでいたら見事再発したすみとおる あおです。
肺気胸になる度に思うのですが、情報が溢れている現代なのに
肺気胸の情報少なすぎない!!!??
原因調べても不明だし、予防策も不明だし、日常生活をどう過ごせば良いかも不明。何もかも不明。明確なエビデンスがない。ほんと不安になるよね。
そんな時に助けになるのは、同じ肺気胸経験者のブログや日記。書いたひと神。すがる。救われる。
だから今回は俺が神になります。
肺気胸を再発してから手術するまでの流れを書けるだけ書きます。
肺気胸に悩む人に少しでも力を与えられたら嬉しいです。
思ったより長くなってしまったので前編と後編の2つに分けて書きました。
- 肺気胸を発症した経緯|初めての気胸
- 5年後|まさかの肺気胸の再発
- セカンドオピニオンで玉川病院の栗原先生の元へ
- 自宅安静もむなしく悪化、そして緊急入院
- 入院初日|早速ドレーン挿入
- 手術2日前
- 手術前日
- 大事なお知らせ|本を出版しました!
肺気胸を発症した経緯|初めての気胸
大学4年の冬、就活真っ只中、最終面接当日に肺気胸を発症しました。
最終面接に向かう途中、突然背中に激痛が走り、息苦しくなり倒れこむ。面接をキャンセルして、自宅療養しました。
最初は、肉離れか何かかと思い、整骨院へ直行。「異常なし」との診断を受け帰宅。胸からポコポコという空気漏れの音(この音まじ恐怖。怒り。憎しみ。憎悪。不安)が聞こえながらも就寝。翌早朝、息苦しさで目覚め、救急で病院へ。
レントゲンを撮った後、胸元にクマモンのストラップをつけた女性医師から発せられた言葉は
「肺気胸ですね」
入院・ドレーン治療で退院
肺気胸という存在はよく知っていた(友人がベテラン)のですぐに状況を理解しました。
その時は重度(Ⅲ)の気胸で、肺が握りこぶし大まで縮んでいたのでその場でドレーン挿入手術となりました。
長くなるので初回の発症についてはここまでにしておきますが、3週間程ドレーンを入れたまま入院生活を送り、自然治癒で退院しました。呼吸器外科がいない病院だったんですよね。
今振り返ると、ドレーン抜去の時も局所麻酔してくれなかったり、色々処置が雑だったなと思います。よくこれまで再発しなかった。
5年後|まさかの肺気胸の再発
というわけで本題。
初めての気胸から5年経った2019年11月、仕事中に急に背中に激痛が!
痛みですぐにこれは気胸だとわかりました。
あまりに痛いので救急車を呼んでもらい、近くの大きな病院へ。
検査の結果「肺気胸 」だと判明。まあそうだよねって感じ!
ただその時の症状はいわゆる中等度Ⅱレベル(ちょうど肺が鎖骨と同じ高さか少ししたくらいまで縮んでいた)で、自宅安静とドレーン挿入のどちらにするかは患者次第という状況。
いや、医師が判断してくれよ!!!なぜこの苦しい状況で俺が判断しなきゃ行けないんだよ!!
という気持ちを抱きながら、僕は自宅療養を選びました。
自己判断ってきついよね。こういう時くらい医師が判断してほしい!
セカンドオピニオンで玉川病院の栗原先生の元へ
僕は、初めて気胸になった時から心に決めていたことがある。
次に気胸になったら玉川病院に行こう
玉川病院は、日本における気胸の権威とも言える栗原正利先生が在籍する病院です。
日産玉川とも呼ばれていますね。気胸歴を持つ人の間でも、呼吸器外科の医師の間でも有名な病院です。
二子玉川駅からバスで20~30分程と少し遠いのがネックですが、気胸の治療においては抜群の実績を誇る病院なので、気胸の再発に悩む人の最後の砦的な場所ですね。
その時の主治医が信頼できなかったからではなく、純粋に気胸の専門家の意見を聞きたいと思い、セカンドオピニオンを依頼しました。そしたら主治医はすんなりと受けて、紹介状を書いてくれました。
いざ玉川病院へGO!
早速、後日玉川病院へ直行しました。
診察に至るまでの待ち時間は検査含めて3~4時間かかりました。初診は時間がかかるようです。
そして診察を受け、レントゲンの結果を踏まえて再発歴を伝えると手術を勧められました。
さっきは自分で判断するのは怖いから医師に判断してほしい!と言いましたが、いざ手術しましょうと言われると怖いものですね。
家族と話し合いたいので後日返事をしますと伝え、その日は帰宅。そして数日間自宅で安静にしていました。
自宅安静もむなしく悪化、そして緊急入院
自宅安静していたものの、やはり手術しないと治らないな、人生におけるQOL下がるなと判断し、手術をすることに決めました。
玉川病院にするか、それとも今の主治医の病院にするか悩みに悩み(今思えばそれもストレスになっていた)、通院がしやすい主治医の病院に決めました。
早速手術!
と思いきや、病床が空いていないので手術まで約10日間程自宅安静することに。
それまでに心の準備しておくかーと思っていたら、3日間経った頃症状が急激に悪化。深夜に救急車に乗ることになりました。
いくつかの病院に打診したら断られ、最終的に30~40分程度待ち、比較的近い病院に入院することになりました。(検査結果は中等度と重度の間)
入院初日|早速ドレーン挿入
肺の状態が状態だったので、入院してその日に早速ドレーンを入れることになりました。息苦しくて辛かったのもあるので。
ドレーン手術は2回目だけど、簡単だけど慣れない!怖い!
局所麻酔で痛みはほとんどないとしてもやっぱり体内に管を入れられるのって緊張するね。
超怖かったけど、今回の先生がとにかく上手!
処置が15~20分間くらいで終わった!
前回は30~40分かかった覚えがあるからとても早く感じた。
でも血管迷走神経反射によって血圧が低下、気持ち悪くなりました。。
僕は採血するときも同じで、座って採血ができないからいつもリクライニングシートで採血をしてもらっています。
手術2日前
そんなこんなでドレーンを挿入してから数日が経ち、手術2日前となりました。
ドレーンの位置によってはめっちゃ痛くてなかなか寝付けない日もしばしば。ロキソニンとレバミピド(ムコスタ錠のジェネリックで胃の粘膜を保護する薬)で乗り切ってました。ロキムコ最高。
しかも今回は肺の内側が破れていて、ドレーンの管が肺の破れた箇所に当たったりして激痛!怒りがこみ上げるくらいつらかったです。
気胸経験者あるあるですが、寝るときはフラットにすると痛くてねれないので基本的にリクライニングベッドで角度をつけて寝てました。20〜40度の間くらいがちょうどよかった。
さて、話を戻して、手術2日前になると手続きがいくつかやってきます。
手術の同意書を読んで署名したり、麻酔の説明を受けたり、術前術後から退院までの流れについて説明を受けたり。
僕は手術自体がとても不安だったので、細かな説明を聞くことで少し不安を和らげることができました。あとは主治医がとても信頼できる人だったのが大きいです。
2日前はそれ以上の変化はなく、普通にご飯を食べて過ごしました。
手術前日
手術前日、この日は再度手術の説明を受けたり、麻酔科医の先生と麻酔の内容について話したりしました。それ以外のことはしなかったです。
手術は午前9:30からだったので、前日の夜9時からは絶飲食でした。食べないのはいいのですが、水も飲めないのはちょっとつらかった。うがいはできたのでうがいでしのぎました。
(絶飲食をしないと、麻酔をかけた時に胃にある残留物が込み上げてきて気道に入ってしまうためです。これは必ず守りたい)
手術経験者の体験記を読むと
「尿道カテーテル激痛だよ」
「背中から麻酔入れるよ」
「浣腸地味につらいよ」
みたいな記述がしばしば見られたのでめちゃくちゃ不安だったのですが、主治医と相談した結果
主治医「尿道カテーテルは術後すぐ意識がないうちに抜いちゃうね。そのほうが痛みがないし、若いから大丈夫」
主治医先生「硬膜外麻酔(背中からする麻酔)は今回はなしでやりましょう。切る部分が少ないので、痛みは強くないので。麻酔する方が副作用などのリスクが高いと判断しました」
神主治医「浣腸?便秘じゃなければしなくても問題ないですよ。夜にでたり、当日の朝に出たら教えてくださいね」
と、なんと不安を一通り払拭してくれました。
あとそうそう、ちなみにいうと手術前日と当日の記憶が少し曖昧なので、おそらく全身麻酔による影響なのかなと感じています。覚えている限りの内容で書いていくので、もし思い出したことがあったら後日追記します。
中編に続く
大事なお知らせ|本を出版しました!
肺気胸の体験談を一冊の本にしました!
amazon Kindleで発売しており、Kindle unlimitedだと"無料"、通常版でも99円で購入できるので読んでいただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。